東京電力福島第一原発の地上タンクから高濃度汚染水約300トンが漏えいした問題で、原子力規制委員会は30日、汚染水対策作業部会を開き、底板の隙間が原因の可能性が高いとする東電の調査結果は疑わしいとして「原因不明と言わざるを得ない」との見解を示した。
原子力規制委は、東電の調査結果に対し、隙間の大きさが当初の想定より小さく大量の汚染水が漏れたことに疑問が残ると指摘。東電は今後の調査で地上タンクの底板を解体する予定だが、解体してしまうと原因が判明しない可能性があるとした。このため、漏えいのあったフランジ型のタンクの汚染水を溶接型に早急に移送するよう求めた。
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