東日本大震災

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最後の避難所 全員転居 埼玉・加須の旧騎西高 双葉町、来年3月完全閉鎖

双葉町民が転居した旧騎西高避難所の出入り口を施錠する町職員=27日午後5時30分ごろ、埼玉県加須市

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後、国内で最後の避難所となった埼玉県加須市の旧騎西高避難所で、最後まで生活していた双葉町民5人が27日、新たに確保した借り上げ住宅などに移った。
 5人が旧騎西高の建物を出た後、同日午後5時半ごろ、町埼玉支所職員が出入り口となっていた旧高校の正面玄関に鍵を掛けた。避難所を出た男性(65)は「いずれ退去しなければならなかったので仕方がない。気持ちを整理しながら新しい暮らしをしたい」と語った。
 町によると、校舎内に町民の荷物が残っており、年明けに運び出す。備品整理や修繕作業などもあり、完全閉鎖は来年3月ごろになる。いわき市の町いわき事務所で取材に応じた伊沢史朗町長は「最後の一人の受け皿が決まるまで閉鎖しないと言ってきた。その通りの取り組みができた」と話した。
 町は原発事故で町民全員が避難。役場機能も川俣町、埼玉県のさいたまスーパーアリーナを経て、同月末に廃校となっていた旧騎西高に町民とともに移った。役場機能は今年6月、いわき市に移転した。旧騎西高には23年4月4日の最も多い時で、当時の人口の約5分の1に当たる1423人が身を寄せていた。
 町民の避難先は27日現在、いわき市1702人、郡山市737人、福島市415人など。埼玉県は906人で、このうち加須市は504人。


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