東京電力福島第一原発事故が起きた年の平成23年秋以降、郡山市の「ペップキッズこおりやま」をトップに県内で屋内遊び場が次々とオープンした。
屋内遊び場の3月現在の設置位置は【図】の通り。県が運営費を補助した遊び場は56カ所、各団体が独自に設置・運営している遊び場は県が把握するだけで6カ所になる。設置は郡山市が12カ所と最も多く、次いで福島市といわき市がそれぞれ10カ所、須賀川市と会津若松市がそれぞれ4カ所。中通りを中心に既存の施設を利用し、整備が進んでいる。
震災から3年を迎えたが、外遊びに不安を抱く保護者らは今でも多い。屋内遊び場は子どもの体力向上はもちろん、保護者の不安やストレスの解消に一役買っている。県は引き続き遊具の更新などに掛かる費用を運営元の各自治体や団体に補助する方針。今後は屋内遊び場に常駐し、子どもたちに遊び方を指導する人材の育成・充実が課題になるとみている。
県は「本来であれば元気に外遊びしてもらうのが理想だが、今も屋内遊び場のニーズは高い。今後も屋内遊び場を整備する動きは出てくるだろう」(子育て支援課)と分析している。
(カテゴリー:震災から3年)