東北の被災地に桜の木を植樹し、東日本大震災の記憶を風化させない活動を展開する「桜3・11学校プロジェクト」は11日、いわき市の久之浜一小に桜の木を贈った。
全国のアーティストや建築家などでつくる同プロジェクト実行委員会の主催。震災の記憶を後世に伝えてほしいとの願いを込め、津波の被害を受けた本県や宮城、岩手、青森各県の小中学校に植樹している。
寄贈されたのは、千年は枯れないといわれる「エドヒガンザクラ」。清水敏男実行委員長(学習院女子大教授)が「皆さんの思いが千年つながるよう、願いを込めて植えてほしい」とあいさつしたあと、全校生徒164人が土を掛けた。最後に白やピンクの風船を空に向けて放つと、桜の花が咲いたように。六年生の佐藤亜美さん(12)は「被害に遭った人への思いと、6年間の思い出を込めて風船を飛ばした」と話した
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