東日本大震災アーカイブ

3500人が心一つ 郡山で福魂祭

橋本さん、VOXRAYとともに「花は咲く」を合唱する開成、桑野、本宮まゆみ、渋川の4小学校児童

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故による犠牲者の追悼と復興を願うイベント「福魂祭(ふっこんさい)FUKUSHIMA SOUL」は11日、郡山市のビッグパレットふくしまで開かれた。有名アーティスト23組が集結し、復興への願いを込めたステージを展開した。
 県中小企業家同友会郡山地区など市内の経済5団体でつくる実行委員会の主催で、3回目。震災時に県内最大の避難所となった同施設に約3500人が足を運んだ。
 追悼式からイベントが始まった。女優秋吉久美子さん(いわき市育ち)がプロデュースし、「福島は決して負けない。子どもたちの未来が光り輝くことを願う」と思いを述べた。藤原賢一実行委員長が「一人の感動が笑顔の連鎖を生む。笑顔が復興の道しるべになる」とあいさつした。
 郡山市の開成、桑野、本宮市の本宮まゆみ、二本松市の渋川の各小学校から参加した児童約300人が歌手の橋本妙子さんと男性ボーカル・グループ「VOXRAY」と共に、NHKの復興支援ソング「花は咲く」などを合唱した。震災の起きた午後2時46分には全員で黙とうをささげた。
 引き続き、秋吉さんをはじめ、韓国の「超新星」、歌手の華原朋美さん、青山テルマさん、HY、会津若松市出身のLGMonkees、越尾さくらさんらがステージに立った。最後は出演者がテーマソング「ここから」を合唱。「ここから未来へ踏み出そう」と思いを込めて歌った。