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「エネルギー] 産総研福島再生可能エネルギー研究所 研究で復興支援

研究本館北側の実証フィールドには風車がそびえ立ち、太陽電池モジュールの設置が進む=2月26日

 産業技術総合研究所(産総研、中鉢良治理事長)は4月1日、郡山市の郡山西部第2工業団地に「福島再生可能エネルギー研究所」を開所する。主な研究テーマは薄型結晶シリコン太陽電池モジュール技術など6分野。企業や大学との共同研究を通じて実用化を図り、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの本県復興を後押しする。

■郡山に来月1日開所 太陽電池など6分野実用化図る

 研究所の敷地面積は約5・5ヘクタール。一般実験や会議、連携・事務管理業務などに使う研究本館(鉄筋コンクリート造り4階建て、延べ床面積約6900平方メートル)、特殊実験に活用する実験別棟(鉄骨造り平屋一部2階建て、延べ床面積約4600平方メートル)、太陽光発電や風力発電などの実証実験を行う実証フィールド(約2万5千平方メートル)、地中熱利用実験場(約1700平方メートル)を整備する。既に研究本館と実験別棟は完成し、他の施設も3月までに完成する。総事業費は約101億円。
 主な研究テーマは再生可能エネルギーネットワーク開発・実証、水素キャリア製造・利用技術、高効率風車技術・アセスメント技術、薄型結晶シリコン太陽電池モジュール技術、地熱発電の適正利用技術、地中熱ポテンシャル評価・システム最適化技術の6分野。外部の研究機関や日大工学部、福島大、会津大などの地元大学、企業との連携・共同研究を推進し、産業集積を加速させる。
 職員・研究員は大和田野(おおわだの)芳郎所長をはじめ40人体制で、4月以降は外部研究員も合わせると約90人が勤務する。

■主な研究テーマ

(1)再生可能エネルギーネットワーク開発・実証(水素キャリア、蓄電池、蓄熱などのエネルギー貯蔵・制御の統合)
(2)水素キャリア製造・利用技術(水素を高密度に貯蔵できる水素キャリアの製造・利用技術の研究開発。太陽光発電、風力発電などの変動する電力を、長期的かつ大量に貯蔵し、効率的に利用するシステムの開発)
(3)高効率風車技術・アセスメント技術(風力発電の導入拡大のため、高度な風・騒音制御技術の開発、風車予測技術の開発)
(4)薄型結晶シリコン太陽電池モジュール技術(高効率、低コスト、高付加価値の結晶シリコン太陽電池を量産レベルで試作可能とする研究)
(5)地熱発電の適正利用のための技術(産総研の地質計測・探査技術を駆使し、地熱貯留層の適切な開発・管理、温泉資源との共生実現)
(6)地中熱ポテンシャル評価・システム最適化技術(現地の地質を調査し、地下水流動・熱交換量予測シミュレーションに基づく地中熱ポテンシャルマップの作成)


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