東日本大震災アーカイブ

平成28年4月完成目指し起工式 ふくしま国際医療科学センター

くわ入れをする(右から)佐藤知事、菊地理事長、先崎副委員長

 ふくしま国際医療科学センターの安全祈願祭・起工式は1日、福島市の福島医大で行われ、関係者が工事の無事を祈った。
 神事に続き、菊地臣一理事長兼学長、佐藤雄平知事、先崎温容県議会総務委員会副委員長がくわ入れした。菊地理事長が「センターは県民の健康や本県の医療を守る歴史的使命を果たすための施設。活動を通じて本県の再生、復興の姿を世界に発信していきたい」とあいさつした。
 センターは、医療産業TRセンターや教育人材育成部門が入るA棟、環境動態調査や治験などの先端臨床研究を行うB棟とC棟、県民健康管理センターなどのD棟の4つの建物で構成する。
 センターの工事をめぐっては、復興需要に伴う資材費や人件費の高騰を背景に、予定価格を引き上げ再入札を実施した。当初の着工予定より1カ月遅れたため、平成28年3月完成予定だったA、D棟は工期が1カ月ほど延びて4月末完成となる見通し。