東日本大震災アーカイブ

福島の美酒知って 8日まで丸の内でフェア

フェア開催で鏡開きをする(左から)北村、木村、新城の各氏

 本県の日本酒の魅力を知ってもらおうと、フェア「旨し酒 ふくしま酒まつり」が5日から、東京・丸の内の丸ビル1階にある「丸の内Cafe ease(カフェイーズ)」で始まった。8日まで。
 県酒造協同組合、東邦銀行の主催。丸ビルを所有する三菱地所の木村恵司会長が本県を訪問した際、地酒のおいしさに感動。経済同友会の震災復興委員長を務めていることもあり「福島の酒を東京の人に飲んでほしい。福島の復興にもつながる」と思い立ち、東邦銀行を通じて酒造協同組合に提案した。
 オープニングセレモニーで、酒造協同組合の新城猪之吉理事長が「福島の酒は全国新酒鑑評会で2年連続日本一に輝いた。それぞれ特徴ある酒を楽しんでもらい、いいと思ったら福島に足を運んでほしい」とあいさつ。東邦銀行の北村清士頭取も「風評を払拭(ふっしょく)する機会を頂いた。ぜひ福島の復興の背中を押してほしい」と呼び掛けた。新城理事長と北村頭取、木村会長が鏡開きをした後、来場者に升酒やいかにんじん、にしんの山椒(さんしょう)漬けなどが振る舞われた。会津東山温泉芸妓(げいぎ)による舞も披露された。
 期間中、会場では500円で好きな日本酒3種類を楽しめる「飲み比べセット」や県内各蔵元の酒などを販売する。4日間で延べ1万人以上の来場者を見込んでいる。