東日本大震災アーカイブ

復興予算35%未執行 25年度除染費50%使われず 復興庁発表

 復興庁は31日、政府が平成25年度に確保した東日本大震災の復興予算7兆5089億円のうち、35・3%に当たる2兆6522億円が使われなかったと発表した。本県分が大部分を占める除染費用は9960億円のうち49・9%が未執行だった。
 復興予算全体の使い残しは前年度の35・2%を上回り、人手不足などが影響し、復旧・復興事業が想定通り進んでいない実態があらためて浮き彫りになっている。
 事業別の予算使用状況は【表】の通り。災害復旧の公共事業は1兆467億円のうち55・2%が未消化だった。同庁は、人手不足に加え、労働者の人件費と資材高騰を背景に、建設業者が参加を見送る入札が目立ったと指摘している。
 除染費用を含めた東京電力福島第一原発事故関連の費用は、1兆2355億円のうち53・0%が使われなかった。除染費用の未執行の割合は前年度より18・0ポイント減少したが、同庁は廃棄物の仮置き場確保が難航し、作業に着手できないケースが依然として相次いだとみている。
 一方、産業振興・雇用確保や、被災地以外も対象となる防災対策費が執行された率は60%を上回った。
 使い残した復興予算のうち、既に事業契約が結ばれるなどした1兆9604億円は26年度に繰り越した。6917億円は使い道がない「不用額」として復興特別会計などに繰り入れ、27年度以降にあらためて予算化する。
 復興庁は「住宅の高台移転などは今後事業が本格化するため、26年度は使い残しが減少するだろう」と説明している。