東日本大震災

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「花の杜」へ1万本植栽 「いわせ悠久の里」に桜やモモ

「斜面一体を色鮮やかな花で彩りたい」と夢を語る渡辺さん

 スポーツ施設などが集まり、約20ヘクタールの面積を持つ須賀川市岩瀬地区の「いわせ悠久の里」を花木1万本で埋め尽くすプロジェクトが動きだした。市内の企業・団体、住民有志が29日、実行委員会を設立し、3年がかりでサクラやアジサイなど数10種類を植える。関係者は、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で被災した県民に安らぎの場を提供したい―と意気込む。
 東京ドーム約4個分に当たる悠久の里の19.6ヘクタールの敷地内には、いわせグリーン球場、いわせ運動広場、温泉施設「いわせ保健センター」などがある。地元の岩瀬商工会関係者は斜面や空き地全体を花で彩り、県民の心を癒やす「復興のシンボル」として売り出そうと発案。今年4月、「いわせ悠久の里『花の杜』プロジェクト推進委員会」を設け検討を進めてきた。
 推進委員会が母体となって発足する実行委員会には、金融機関や製造業者、小売店など約50の企業・団体と、計画の趣旨に賛同する市民ら約30人が会員として名を連ねる予定だ。
 悠久の里を管理する市の了承を得ており、平成27年度から3年計画で植栽を進める。利用者の多い施設周辺の斜面にはサクラやモモなど華やかな花木、山林近くにはアジサイやヤマツツジなどを植える。遊歩道を整備する構想も浮上している。30年度以降も、地権者の理解を得られた周辺の私有地で植栽を続ける方針。
 実行委員会の会員から協賛金を募り花木の購入費用に充てる予定だが、広く市民にも協力を呼び掛けていく。
 須賀川市には国指定名勝「須賀川の牡丹(ぼたん)園」や大桑原つつじ園など花の名所が数多くあり、悠久の里を含めた周遊ルートを設けて県内外にPRする案もでている。
 プロジェクト推進委員長を務める岩瀬商工会副会長の渡辺松重さん(66)は「色鮮やかな花が咲き乱れ、老若男女が集う場所にしたい」と夢を語っている。
 実行委員会の初会合は29日午後5時半から、須賀川市の岩瀬商工会館で開く。
 役員体制や植栽計画の方針を正式に決める。

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