プロ野球・楽天の被災地支援で相馬市に整備されるテント型の屋内運動施設「相馬こどもドーム(仮称)」の建設工事起工式は31日、建設地である相馬光陽ソフトボール場駐車場で行われた。11月末の完成を目指している。
施設は楽天が設立した「屋内スポーツ施設建設募金団体」(理事長・立花陽三楽天野球団社長)が募金で資金を集めて建設し、相馬市に寄贈する。
式には球団、市関係者、施工業者ら約20人が出席し、神事で工事の安全を祈願した。立花社長、立谷秀清市長らがくわ入れし、玉串をささげた。
ドームの広さは縦約40メートル、横約30メートルで高さは約15メートル。砂入りの人工芝を敷く。募金目標は2億円。浄財は既に1億7000万円を超え、目標を達成できる見込み。市は今後、楽天側と協議しながら施設の名称、運営方法などを決める。
立花社長は募金に感謝しながら「今後もスポーツ施設の少ない被災地を支援したい」と誓った。また、30日に史上初のプロ初登板で「1球勝利」を手にした横山貴明投手(浪江町出身)を挙げ「このドームで育った福島の子どもが将来、入団してくれることを期待したい」と述べた。
立谷市長は「県内外の子どもに利用してもらえる施設。交流人口拡大につながり、復興の弾みになる」と謝意を示した。
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