東京電力福島第一原発事故に伴う長期避難者のための「町外(町内)コミュニティー(仮の町)」構想は、富岡、大熊、双葉、浪江、葛尾、飯舘の六町村が計画している。このうち、飯舘村が福島市飯野町で計画している村外コミュニティーの拠点となる災害公営住宅と集会所は8月31日に完成した。
同村の村外コミュニティーでは、今回完成した23戸の災害公営住宅と集会所の周辺に、村出張所や仮設の中学校などがあり、帰還までの生活拠点に活用されている。町外コミュニティーは住民同士の絆の維持に向け、六町村が複数の市町村で計画している。
このうち、富岡町は、町内の低線量地区、郡山、いわき両市、三春町、大玉村の五カ所を町外コミュニティーの拠点に位置付けている。郡山市日和田地区では、11月に災害公営住宅の入居を計画している。
(カテゴリー:震災から3年6カ月)