東日本大震災アーカイブ

大熊町制60周年祝い記念式典 復興目指す決意新た

熊川稚児鹿舞を披露する児童ら

 大熊町の町制60周年記念式典は3日、会津若松市の会津若松ワシントンホテルで開かれた。東京電力福島第一原発事故による全町避難が続く中、町民の絆を保ち復興を目指す決意を新たにした。
 関係者ら約150人が出席した。渡辺利綱町長が「古里に戻れずに60周年を迎えることにもどかしい思いはある。避難先で触れた温かい思いに感謝し、復興を加速して次の節目の年を全員が笑顔で迎えられるように全力を尽くしたい」と式辞を述べた。千葉幸生町議会議長があいさつした。
 JAふたば初代組合長を務めた志賀秀栄さんをはじめ、町の発展に尽くした功労者18人と3団体を表彰した。村田文雄副知事、坂本剛二衆院議員(本県5区)らが祝辞を述べた。式典後、児童が町の伝統芸能の熊川稚児鹿舞(ししまい)を披露した。
 大熊町は昭和29年、旧大野村と旧熊町村が合併して誕生した。