東日本大震災アーカイブ

原子力事故の支援説明 福島でIAEAワークショップ

RANETの役割などについて説明するケニー担当官(左)。右は久能次長

 国際原子力機関(IAEA)の原子力・放射線の緊急時準備と対応に関するワークショップは4日、福島市の自治会館で始まった。
 初日はIAEAのパット・ケニー事故緊急センター緊急時対応援助ネットワーク(RANET)担当官が、原子力事故発生時に国際的な支援を行う枠組みであるRANETの役割などを説明した。各国の参加者が緊急時の通報態勢などを紹介した。
 開会式では、久能祐二県生活環境部次長が「福島の現状を正確に伝えてほしい」とあいさつした。
 県とIAEAが締結した覚書に基づいた事業。IAEAに加盟するカンボジアやエジプト、ドイツ、パキスタンなど20カ国から約40人が参加し、21日まで実施している。講義の他、東京電力福島第一原発周辺で放射線モニタリングの演習なども行う。