東日本大震災アーカイブ

友好の歌声郡山で 復興願い来年1月共演 安積合唱協会 京都バッハ合唱団

来年1月の演奏会本番に向け練習する安積合唱協会メンバー

 郡山市を拠点に活動する安積合唱協会は来年1月12日午後1時から、郡山市民文化センターで京都バッハ合唱団(京都府)とジョイントコンサートを開く。同協会は昨年3月と今年3月、京都府長岡京市で開かれた復興祈念コンサートに招かれ、同合唱団と共演した。今回は京都の支援に感謝の気持ちを込めて同合唱団を招き、東日本大震災の犠牲者への鎮魂の祈り、復興を願う歌声を音楽都市・郡山から発信する。

 同協会は平成4年に発足した混声合唱団。県内外の高校生から50代までの団員40人が所属し、月1~2回、郡山市内で練習している。
 同合唱団とは、長岡京市の復興祈念コーラスコンサートでの共演をきっかけに交流と絆が生まれた。今回は同協会が「歌声を通じて震災犠牲者への鎮魂と祈りの思い、元気な姿を被災地から発信したい」と共演を呼び掛け、同合唱団が「復興を後押しできれば」と出演を快諾した。
 ジョイントコンサートは同協会の定期演奏会を兼ね、「福島から未来へ発信 希望と祈りのメッセージ」と銘打って開く。4部構成で第1部は同協会、第2部は同合唱団が出演する。第3部は「くちびるに歌を」「群青」など4曲、第4部は「レクイエム」(ピツェッティ作曲)を合同演奏する。同合唱団からは20~30人が参加する予定。
 同協会は本番に向けて練習に励んでいる。曳地利光理事長(50)は「復興を応援している京都との絆を大切にしたい。元気な福島を発信する歌声を多くの人に聞いてほしい」と来場を呼び掛けている。
 入場料は前売り券一般1200円、高校生以下300円、当日券一般1500円、高校生以下500円。チケットは郡山市民文化センター、福島市のあきたや楽器店などで取り扱っている。問い合わせは同協会事務局の金成聡さん 電話090(3640)4322へ。