東日本大震災

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木質ペレット工場設立 原町の箱崎さん、猪苗代に

環境に優しいエネルギー作りを誓い合う箱崎さん(左)と渡辺さん

 南相馬市原町区の箱崎俊一さん(59)は猪苗代町の木材工場の一角を借り、ペレットストーブ用の木質ペレット製造工場「磐梯高原ペレット工場」を設立、10月末に稼働した。箱崎さんは「東京電力福島第一原発事故の被害を経験した。環境に優しいエネルギーの普及に少しでも貢献したい」と話している。
 箱崎さんは南相馬市で製紙用チップ製造の「箱崎林業」を経営している。飯舘村から材料を調達し、製紙業者に販売していた。国産材使用が好評で、大手製紙業者から引き合いがあった。
 東京電力福島第一原発事故の影響で、木材調達が不可能となった。木材加工の技術を生かしたいと考えていたところ、ペレットストーブ取引関係で、NPO法人グリーンエネルギーユーザーズの渡辺博仁さん(54)と出合った。
 渡辺さんは県都市公園協会などで勤務し、長年にわたり森林整備などに携わっており、間伐材による木質ペレット製造を提案した。箱崎さんは「木材による再生可能エネルギーの製造につながる」と考えが一致した。
 現在、同工場ではアルバイト3人を雇い操業。猪苗代町内などから材料を調達し、10キロ入りの木質ペレットを一日約200袋製造している。箱崎さんと渡辺さんは、里山の木材が資源になることを子どもたちに伝える環境教育にも取り組むことを夢見る。
 箱崎さんは「身近にある山からもエネルギーが得られることを、次の世代に伝えたい」と話している。

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