東日本大震災

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鹿島に避難の小高住民 地域の「習わし」伝承 しめ飾り仮設住宅に 手順、こつ確かめ製作

しめ縄作りに取り組む住民

 南相馬市小高区の住民が避難生活を送る同市鹿島区の小池第二仮設住宅の集会所で13日、避難生活の中で迎える師走では初めてとなるしめ飾り、しめ縄作りが行われた。「作り方を忘れてしまっては、地元の神社に申し訳ない」と、手順とこつを確かめた。
 仮設住宅には21世帯、60人余りが居住している。小高では自宅のしめ飾りや地区の神社に飾るしめ縄を自ら作るのが当たり前だったが、自宅からも稲作りからも遠ざかった生活が続く中で、伝えられてきた技さえも忘れかねない状況が続いている。
 自治会長の大井守さん(79)の呼び掛けで10人余りが集まった。材料のわらは大井さんが相馬市の知人から調達し、陰干ししておいた。参加者は農家でない人や、農家だが自作経験のない人などさまざま。
 大井さんが記憶をたどりながらわらをなった。人数分のしめ飾りを作ったが、大井さんは「それぞれに不幸もあるから、仮設に飾る人は少ないんじゃないか」と語る。
 自宅に帰るかどうか決めていないという小林伸八郎さん(73)は「神社に届ける人がいなくなっては困る。季節の地域の習わしを伝えていかないといけない」と話した。

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