東日本大震災アーカイブ

完了は平成29年度末 相馬港の沖防波堤復旧工事

船にえい航され、現場に固定されるケーソン

 国土交通省が進めている相馬港の沖防波堤(全長2730メートル)の復旧工事は平成29年度末の完了見通しとなった。同省は3日、現場を報道陣に公開し、明らかにした。
 当初、27年度末を目標としていたが、資機材の調達が難航するなどし2年延びた。
 相馬港の沖合約1キロにある沖防波堤の約9割が東日本大震災の津波で損壊し、25年3月から復旧工事を進めている。防波堤本体となるコンクリート製構造物「ケーソン」146函(かん)を並べ砂を詰めて固定する。さらに沖合側に消波ブロックを設置することで港湾内の波を平穏に保ち、船舶航行や港への荷役作業の安全性を確保する。
 3日は100函目のケーソン設置作業が公開された。高さ12メートル、幅14.5メートル、奥行き20メートルのケーソンを港から船でえい航し、水深13メートルほどの現場に固定した。

カテゴリー:福島第一原発事故