東日本大震災アーカイブ

【震災から4年6カ月】「放射性物質検査と健康管理」 森林 自然減衰進む

 福島県内の森林の空間放射線量は【図】の通り。県の最新データでは平成26年度(1193地点)の平均空間線量は毎時0.56マイクロシーベルトで、25年度(1006地点)の0.60マイクロシーベルトに比べ0.04マイクロシーベルト低くなった。23年度(362地点)を0.35マイクロシーベルト、24年度(925地点)を0.4マイクロシーベルト下回っている。
 継続調査地点の362地点で比べたところ、26年度の線量は毎時0.39マイクロシーベルトで、23年度に比べ57%減少した。調査地点で除染は行われておらず、放射性セシウムの自然減衰が進んでいるとみられる。
 避難指示解除準備区域内にある134地点の平均値は毎時1.07マイクロシーベルトだった。県は原発事故後、線量が高い帰還困難区域や居住制限区域などを除いた森林の地上1メートルで空間放射線量を継続調査している。

カテゴリー:震災から4年