いわき市の永山優香さん(17)=福島高専2年=と小野翠さん(17)=磐城高2年=、根本直哉君(17)=同=は11月18日から21日までタイ・バンコクで開かれた、世界各国の若者が集まる国際会議「ワン・ヤング・ワールド」に参加した。報告会が13日、いわき市のいわき産業創造館で開かれ、3人が体験談と将来に向けた決意を語った。
国際会議には、主催団体の日本委員会が18歳から30歳までの希望者を審査して派遣している。昨年、日本代表として参加した同市出身で青山学院大4年の市川太一さん(23)が委員会に掛け合い、自費での参加を条件に「福島枠」として県内の3人の参加が認められた。
3人は地域活性化や教育問題に関心を持って参加した。小野さんは「一人一人が目の前の問題に集中して取り組めば世界は良くなると感じた」と話し、福島民報社が委嘱した「ふくしま復興大使」としても活動する永山さんは「世界の子どもたちが生きるための知識を学べる環境をつくりたい」と語った。根本君は「昨日までの自分の世界を超えることが世界を変えることにつながる」と話して「平等に教育が受けられる世界を実現したい」と誓った。
(カテゴリー:福島第一原発事故)