東京電力福島第一原発事故により全町避難が続く浪江町は16日、町役場二本松事務所で行政区長会を開き、防犯のため町内に設置しているゲートとバリケードの撤去について説明した。出席者から防犯対策強化などの要望が出た。
区長ら約40人が出席した。町は避難指示解除準備、居住制限の両区域にある15のゲートと114号国道沿いの住宅前などに設置した約400のバリケード全てを撤去する。4月から撤去を始め、5月完了を目指す。防犯カメラ増設やパトロール体制の強化などで防犯対策を強化する。
佐藤秀三行政区長会長は「バリケード撤去で閉塞(へいそく)感がなくなると思う。人の出入りが多くなる分、防犯強化に努めてほしい」と話した。
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