温泉旅館の後継者が集う第3回若旦那サミットは26日、福島市飯坂町の穴原温泉・吉川屋で開かれ、新しい地域ブランド「若旦那」を全国に広め、東日本大震災からの復興や地域活性化に取り組む決意を新たにした。
福島市の土湯温泉、飯坂温泉、高湯温泉と二本松市の岳温泉で旅館を営む若者でつくるふくしま若旦那プロジェクト実行委員会の主催。県内外の温泉旅館の若旦那をはじめ、観光関係者ら約100人が出席した。渡辺利生会長(土湯温泉・山水荘)が「若旦那の活動を全国に広げ、県内の観光振興につなげよう」とあいさつした。
続いて三春町のアニメ制作会社「福島ガイナックス」の浅尾芳宣社長が「アニメコンテンツにおける地域活性化の取り組み」と題して講演した。アニメを活用した地域振興策を取り入れ、誘客につなげた松山市の道後温泉や金沢市の湯涌温泉などの事例を紹介した上で、観光客をもてなし、楽しませるには地域との連携が重要と強調した。
この後、出席者は福島学院大情報ビジネス科の木村信綱准教授をコーディネーターに「若旦那たちに期待する活動」「全国に広めるためには」のテーマで意見を交わした。若旦那と一緒に体験できる取り組みのほか、ドラマや映画製作などのアイデアが寄せられた。
会場には4温泉地のPRコーナーも設けられた。
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