浪江高の2年生が企画したユニクロ商品の試着交流会は10日、二本松市の旧平石小仮設住宅で開かれた。
県内の若者を対象に人材育成事業をしているNPOアドラ・ジャパンの協力。2年生14人が参加した。
生徒は東京電力福島第一原発事故で避難生活を送る浪江町民の洋服コーディネートや買い物を手伝った。コートやセーター、インナー、靴下、パジャマと多彩な洋服を紹介し、注文を受け付けた。商品を17日に届ける。
生徒たちは1年生だった平成26年、福島市のユニクロ店舗で接客を学んだ。同仮設住宅でファッションショーをしたり、ユニクロ店舗での買い物を手伝ったりして町民に喜んでもらうため何ができるかを考えてきた。
本田有希さん(17)は「1年生のころから試着交流会に向け準備してきたので達成感がある。町民からありがとうと言われ、うれしかった」と笑顔を見せた。同仮設住宅に住む渡辺悦子さん(59)は「若い人の視点でコーディネートしてもらい、気持ちが明るくなった」と感謝していた。
(カテゴリー:福島第一原発事故)