双葉地方広域消防本部は10日、楢葉町の富岡消防署楢葉分署で東日本大震災5周年追想式を行った。犠牲者に哀悼の意を表しながら古里再生への誓いを新たにした。
署員約80人が出席した。黙とうをささげた後、消防長事務取扱の松本幸英楢葉町長が式辞を述べ、秋元正国双葉地方広域市町村圏組合事務局長があいさつした。
消防本部の大和田仁次長が震災と東京電力福島第一原発事故からの取り組みを写真や署員の手記などでつづった消防活動記録誌発刊を報告した。
富岡消防署消防司令の松野真一さん、同消防署消防司令補の佐藤圭太さん、同消防署消防司令補の小野田洋平さん、浪江消防署消防士長の作山真哉さんがこれまでの活動を振り返った。
浪江消防署の加勢信二署長が「古里双葉の安心、安全のために住民の心に寄り添い、署員一丸となって取り組む」と決意を表明した。
(カテゴリー:福島第一原発事故)