国土交通省が進めている相馬港の沖防波堤(全長2730メートル)の復旧工事で、防波堤本体となるコンクリート製構造物「ケーソン」の据え付け工事が13日、完了した。
この日は142函目のケーソンが設置された。高さ12・5メートル、幅15・5メートル、長さ14・7メートルで、港から船でえい航し、水深15メートルほどの現場に固定した。
損壊を逃れた4函と新たに据え付けた142函の計146函のケーソンは横一列に並び、砂を詰めて固定する。沖合側には消波ブロックを設置し港湾内の波を平穏に保ち、船舶航行や港への荷降ろし作業の安全を確保する。
国交省は平成25年3月から、津波で損壊したケーソンの復旧を進めてきた。全ての工事は29年度中に終了する予定。
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