東日本大震災アーカイブ

双葉の食、文化集結 葛尾で交流イベント

大鍋で作った「手まめ汁」を求める家族連れ

 双葉郡8町村の住民が交流し、復興への誓いを新たにする「ふたばワールド2016inかつらお」は2日、葛尾村民グラウンドで催された。「一緒に創ろう...ふたばの明日!」をテーマに、約6500人が双葉郡の食や伝統文化などを楽しんだ。
 双葉地方広域市町村圏組合と県電源地域振興財団、葛尾村の主催、県の共催、福島民報社などの後援。東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復興に向け、双葉郡の結束を強めようと平成25年に復活し、今年で4回目。
 特設ステージで行われたオープニングセレモニーでは、松本允秀葛尾村長が開会宣言し、組合管理者の馬場有浪江町長、畠利行副知事があいさつした。今村雅弘復興相らが祝辞を述べた。
 直径1メートルを超える大鍋を使った「手まめ汁」は古殿町出身で日本料理店「分とく山」総料理長の野崎洋光さんが監修した。村伝統の手作りみそなどを使用した和風鍋で、来場者千人に無料で振る舞った。
 人形劇「葛尾大尽物語」が6年ぶりに地元で披露され、葛尾銘菓「葛尾のお大尽様」やかつらおバーベキューが1日限定で復活した。

カテゴリー:福島第一原発事故