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請戸漁港に漁船帰還 まちづくりへ新たな一歩 浪江

大漁旗をはためかせて請戸漁港に帰還した漁船=25日午前

 東日本大震災や東京電力福島第一原発事故の影響で南相馬市の真野川漁港に係船していた漁船26隻は25日、約6年ぶりに本来の港である浪江町の請戸漁港に帰還した。漁港の復旧が進み、係船する岸壁が使用できるようになった。試験操業に同漁港から出港する。町内の居住制限、避難指示解除準備両区域の解除が迫り、今後、町民らの動きが活発になる。漁船の帰還は新たなまちづくりに向けた第一歩となる。

 請戸漁港は第一原発から約7キロ北の太平洋岸に位置する。震災前はコウナゴ、シラス、サケ、ヒラメなど年間約1600トンの水揚げがあり、東京・築地市場などでも高値で取引されてきた。津波で大きな被害を受け、堤防や岸壁などの復旧作業を進めてきた。今後は荷さばき施設の復旧など本格的な漁業再開に向けた整備が行われる。
 26隻は浪江町と南相馬市小高区の漁業者の船。これまで真野川漁港などから出港して試験操業を続けてきた。請戸漁港がある浪江町の避難区域の一部解除が迫り、漁業から古里復興の機運を盛り上げようと帰還を決めた。
 相馬双葉漁協は試験操業検討委員会で東京電力福島第一原発から半径20キロ圏外だった試験操業の範囲を半径10~20キロ圏に拡大すると決めており、3月中旬にはコウナゴの試験操業が行われる見込み。請戸漁港からは16隻がコウナゴ漁に参加する予定。
 浪江町内は昨年10月に仮設商店街がオープンし、電気、ガス、水道などの生活基盤がほぼ復旧した。1月からはNPO法人による食料品や日用品の買い物代行、配達サービスも始まっている。町役場機能は4月1日に全て戻る予定で、3月には役場隣の町営診療所で診察が始まる。生活圏の除染も同月中に完了する見通し。
 政府の原子力災害現地対策本部は3月31日に両区域を解除する方針を示している。

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