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昆虫標本展示始まる いなわしろカワセミ水族館

水族館に展示されている双葉町で採集された水生昆虫の標本

 双葉町教委とアクアマリンいなわしろカワセミ水族館は猪苗代町の同水族館で26日、東京電力福島第一原発事故の帰還困難区域にある双葉町歴史民俗資料館から運び出した昆虫標本の展示を始めた。資料の展示は東日本大震災後初めて。
 震災と原発事故によって環境が変化する以前の双葉町の昆虫を紹介し、同町の自然と向き合う機会を提供する。昆虫標本は資料館で学芸員を務めていた吉野高光さんが中心となり、2005(平成17)~2010年に町内で採集作製した。9つの標本箱に423種668点の昆虫を展示している。
 県内屈指の水生昆虫の宝庫だった町内羽黒沢地区の水田は帰還困難区域になり、水生昆虫の種類が激減した。福島虫の会の三田村敏正さん(伊達市)らの調査によると、震災前の2010年はカメムシ目13種、コウチュウ目26種を確認したが、震災後の2014年はカメムシ目5種、コウチュウ目9種と3分の1程度にとどまった。立ち入りが制限され、水田や用水が管理されなかったのが大きな要因とされる。
 福島虫の会員で水族館チームリーダーの平沢桂さんは「里山などに育まれてきた人と生き物の共生を考えるきっかけになれば」と来場を呼び掛けている。
 会期は11月26日まで。開館時間は午前9時半から午後5時まで。問い合わせは同水族館 電話0242(72)1135へ。

カテゴリー:福島第一原発事故

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