東京電力福島第一原発事故による風評払拭(ふっしょく)と地産地消を目指し、ふたば未来学園高の生徒有志でつくる「FMふたばプロジェクト」は19日、広野町の二ツ沼総合公園で農産物直売会「ファーマーズマーケット」を初めて開いた。
直売会は、FMふたばプロジェクトの代表を務める3年生の佐藤勇樹さん(18)が中心となり、同級生らと一緒に企画した。地元の農家に足を運んで、協力を呼び掛けクラウドファンディングなどを活用して運営資金を調達した。
会場には広野町をはじめ、双葉郡やいわき市などの農業団体や社会福祉団体が出店し新鮮な野菜やドーナツなどの加工品を販売した。途中、強い雨に見舞われたが多くの買い物客でにぎわった。
高校生が販売を担当したブースでは、生徒が来場者に積極的に話し掛けながら、みずみずしい野菜などをPRした。
佐藤さんは「多くの人に来てもらえてうれしい。今後もマーケットを継続して地元の農産物を広めたい」と話した。
(カテゴリー:福島第一原発事故)