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村立化で学校継続検討へ 相馬農高飯舘校

 2018(平成30)年度から生徒募集を停止する飯舘村の相馬農高飯舘校について、県教委と村は県立高としての存続と併せ、村立高としての学校継続も検討する。来年5月ごろまでに方向性を決める見通し。独自の教育プログラムを打ち出し、村内外から生徒を確保する狙いがある。実現すれば、市町村が設置する高校は県内初となる。
 6日、県庁で開かれた同校の在り方に関する第一回検討協議会で、県教委が学校の村への移管を検討すると明らかにした。
 高校を設置・運営する市町村は、定員数や授業内容、通学区域などを独自に決定できる。このため、村は県教委から相馬農高飯舘校の移管を受け、独自のカリキュラムを実践し、村の将来を担う人材を育成しようと検討を進めている。
 村は村内で村立高として運営する場合、「食と農」を教育の柱に位置付ける方針。福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想に基づく農業関連産業や、今後の基幹産業に位置付けている花卉(かき)栽培などに関わる若者を育てる。地域の特産品づくりなどを進めるため、食の知識や食品加工の技能習得に向けた授業の導入も想定している。
 ただ、村立高としての運営費、校舎や実習施設、村外から入学する生徒の寮の整備費をいかに捻出するか現段階で見通せていない。教員の確保についても県教委との調整が必要になるなど課題は多い。
 相馬農高飯舘校は東京電力福島第一原発事故に伴い、福島市の福島明成高にサテライト校を置いている。県教委は相馬農高の分校である同校を、主に村出身者が学ぶ場として位置付けてきた。しかし現在、全校生徒63人のうち村出身者は7人にとどまっており、原発事故による村民の村外への避難に伴い今後も増加する見込みは薄いと判断し、募集停止を決めた。
 協議会には県教委や村、文部科学省、経済産業省、復興庁などから委員10人が出席した。鈴木淳一県教育長、菅野典雄村長が「村内で高校を再開させ、復興を担う若者を育てたい」とあいさつした。

カテゴリー:福島第一原発事故

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