東日本大震災

「福島第一原発事故」アーカイブ

  • Check

「絹蔵」3月末で営業終了 川俣中心部の交流拠点

3月末で営業を終了する川俣町の「絹蔵」

 川俣町中心部の交流拠点施設「にぎわい交差点『絹蔵(きぬぐら)』」が3月末で営業を終了する。東京電力福島第一原発事故による風評で地場産品の売り上げが激減し、運営する「株式会社まちづくり川俣」が経営難などを理由に閉店を決めた。地元住民からは新たなコミュニティー施設の整備を望む声が上がっている。

 「絹蔵」はまちづくり川俣が蔵を借り受けて2004(平成16)年にオープンした。シャモカレーなどを提供する休憩所、地場産品販売コーナー、作品を展示するギャラリーを備え、住民に親しまれてきた。中南米音楽祭「コスキン・エン・ハポン」のサブ会場にもなっている。
 原発事故後、地元農家から仕入れていた野菜や山菜、キノコが風評で売れなくなった。東日本大震災前は年間1000万円あった売り上げは600万円ほどに落ち込んだままだ。町から年間360万円の補助金を受けてきたが、経営は改善しなかった。蔵の所有者が他の事業者への貸し出しを希望している点も考慮し、営業を終了することにした。
 まちづくり川俣の昆邦男社長(70)は「売り上げが戻らない状況で原発事故の賠償や緊急雇用創出事業での人件費補助も打ち切られ、経営が厳しくなった」と説明する。
 一方、住民は新たな交流の場づくりを町に求めている。鉄炮町商店会と町づくり異業種グループ「聚溪(しゅうけい)会」の会長を務める佐久間弘行さん(58)は「営業終了はやむを得ないが、住民が集える場所が地域には必要だ」と訴える。町は「情報を共有し、住民の要望に応えたい」としている。

カテゴリー:福島第一原発事故

「福島第一原発事故」の最新記事

>> 一覧

東日本大震災の最新記事

>> 一覧