東日本大震災

「福島第一原発事故」アーカイブ

  • Check

住民帰還へ成果発揮 吉野復興相、26日で就任1年

 吉野正芳復興相(衆院本県5区)は26日で就任1年を迎える。東京電力福島第一原発事故に伴う帰還困難区域に住民が再び住めるようにする特定復興再生拠点の整備を本格化させるなど、東日本大震災、原発事故からの復興に成果を上げてきた。一方、時間の経過とともに被災者の生活再建に向けた悩みや不安は多様化しており、被災地出身の復興相として今後の手腕が問われる。
 吉野氏は前任者の辞任に伴い、初めて入閣し、被災者の心の復興などの施策に重点を置いてきた。「現場主義の徹底」を掲げ就任以来、福島、宮城、岩手の3県には計52回足を運んだ。
 昨年5月には改正福島復興再生特別措置法を成立させ、特定復興再生拠点の計画制度に道筋をつけた。同12月には放射線への正しい理解を促すため「風評払拭(ふっしょく)・リスクコミュニケーション戦略」を策定した。食品の安全性PRなどに関係省庁が一体となって取り組む仕組みをつくった。
 一方、被災地では道路などの社会基盤の復旧はヤマを越えたが、福祉施設の整備や産業・なりわいの再生など被災者の生活再建に向けた課題は多い。避難指示が解除された地域の人口は原発事故前の水準には戻っておらず、住民が安心して古里に帰還できる環境づくりも急務となっている。
 2020年度末の設置期限まで3年を切った復興庁の後継組織をどう形作り、どう財源を確保し長期間にわたる復興を担保していくかも喫緊の課題だ。

カテゴリー:福島第一原発事故

「福島第一原発事故」の最新記事

>> 一覧

東日本大震災の最新記事

>> 一覧