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馬場浪江町長死去 69歳原発事故対応を指揮

 浪江町長の馬場有(ばば・たもつ)氏は27日午前9時30分、胃がんのため、福島市の病院で死去した。69歳。自宅は浪江町権現堂字下続町25の6。通夜は7月2日午後6時から、告別式は3日午後1時からともに南相馬市原町区のフローラメモリアルホール原町で馬場家と町の合同葬として執り行う。葬儀委員長は副町長の宮口勝美(みやぐち・かつみ)氏。喪主は長男大輔(だいすけ)氏。
 馬場氏は2014(平成26)年に胃がんの手術を受けた。昨年末にも治療のため入院。今年1月下旬に公務復帰したが、体調を崩して5月下旬から再入院し、治療を続けていた。今月13日に辞職願を町議会議長に提出、30日付で辞職する予定だった。3期目の任期を約1年半残していた。
 馬場氏は浪江町出身。原町高、東北学院大経済学部卒。町議、県議を経て2007年の町長選で初当選した。双葉地方町村会長、双葉地方広域市町村圏組合管理者などを歴任した。
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故後、町民と避難しながら役場機能を二本松市に移転させ、陣頭指揮を執り続けた。昨春、帰還困難区域を除く避難指示解除を実現。住民の帰還促進に向けて小中学校開校など復興に力を尽くしてきた。町民約1万5000人が東電に精神的損害賠償の増額を求めた裁判外紛争解決手続き(ADR)では、町が代理人になる異例の形で支援。最後まで和解案を受諾しなかった東電に厳しい姿勢を取り続けた。
   ◇  ◇
 馬場町長の死去に伴う町長選は7月26日告示、8月5日投票で行われる。町長選を巡っては、元町議会議長の新人吉田数博氏(71)と、畜産業の新人吉沢正巳氏(64)が立候補を表明している。町議補選が同時選で行われる。

■労苦ねぎらう 知事ら談話
 馬場町長の死去を受け、内堀雅雄知事は「馬場町長と危機管理時の対応、避難生活への取り組み、避難指示解除への準備、町の復興・再生などで労苦を共にしてきた。敬意と感謝の意を表すとともに、心から冥福を祈っている」と述べた。
 吉野正芳復興相(衆院本県5区)は「震災と原発事故以来、浪江町、双葉郡のために尽力された。本当に残念でならない。馬場町長の復興に対する思いは理解している。志を実現すべく、復興に取り組む」と悼んだ。
 遠藤栄作県町村会長(鏡石町長)は「震災と原発事故からの復興に向け、懸命に陣頭指揮を執っていた姿はまさに町村長の模範だ。馬場町長の復興への願いを、われわれで受け継いでいく」とした。

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