東京電力は五日、福島第一原発2号機原子炉建屋内の使用済み核燃料プールからの核燃料取り出しに向けたオペレーティングフロア調査で撮影した内部の画像を初めて公開した。東電は「多湿の環境下であるため、一部設備に劣化が見られる」としている。
画像は放射線量や汚染濃度を測定する遠隔操作ロボットが撮影した。核燃料の移動に用いていた天井クレーンは経年劣化により塗装が剥がれていた。二〇一四(平成二十六)年三月に障害物撤去のために投入し、回収不能となったロボットが転倒している様子などが確認された。
東電は今後、画像や線量の分析などを行い内部の詳細な状況把握を進める。
(カテゴリー:福島第一原発事故)