気象庁は23日、宮崎、鹿児島両県にまたがる霧島連山・新燃岳の噴火警戒レベルを2の「火口周辺規制」から3の「入山規制」に引き上げた。22日の噴火を受けた山麓での現地調査で、1日当たり4千トンの火山ガス(二酸化硫黄)の放出を観測した。新燃岳火口から約3キロの範囲では、大きな噴石に警戒するよう求めている。政府は首相官邸危機管理センターに情報連絡室を設置した。
気象庁によると、新燃岳は22日に2018年6月以来、7年ぶりに噴火。宮崎県高原町では、道路の白線が見えなくなるほどの大量の降灰があった。火山ガスの放出は5月には検出されておらず、平時に比べかなり多いという。