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強制不妊被害者に面会し謝罪

2025.06.26 18:03

 斎藤元彦兵庫県知事は26日、旧優生保護法(1948~96年)下で不妊手術を強制された被害者らと面会し、県として「不幸な子どもの生まれない運動」を展開し優生政策を推進したことを謝罪した。斎藤氏は一人一人に歩み寄り「知事として過去の政策をおわびする」と述べた。兵庫県知事の直接謝罪は初めて。

 面会は神戸市内のホールで行われ、被害者と配偶者計6人と支援者らが出席。2022年に89歳で亡くなった小林喜美子さんの夫宝二さん(93)は「子も孫もいなくてさみしい。謝罪するのが遅すぎる。これからは県の責任で差別のない社会をつくってほしい」と手話通訳者を介して訴えた。

 斎藤氏は面会後の記者団の取材に「全国に先駆けて被害回復に努めていきたい」と述べた。

 県によると新法を踏まえた調査の結果、人工妊娠中絶や強制不妊手術が県内で少なくとも1880件あったことを確認。5月末までに4人の補償が認定されている。