東海道新幹線は5日、台風15号による大雨の影響で、断続的に運転見合わせとなり、ダイヤが大幅に乱れた。JR東海によると、運休が計59本、遅れは計249本で最大約4時間15分だった。約17万人に影響した。愛知県や静岡県内で、雨量計が規制値を上回る場所が続出。山陽新幹線との直通が一時中止となった。到着が深夜から未明に及ぶ列車もあり、東京、名古屋、新大阪の各駅に「列車ホテル」を開設するという。
東京駅や新大阪駅は、予定の変更を強いられた人たちで混雑した。
東京駅では、利用客らが電光掲示板を不安そうに見つめたり、駅員に運行情報を尋ねたりしていた。神戸市の大学院生武知日和さん(23)は、千葉県の用事で一緒に来ていた友人2人を見送りに。「計画運休はしないと事前に聞いていたので安心していたが、遅れが出ていて戸惑っている」。自身は6日に新幹線を使う予定で「何事もなく乗れるといい」と話した。
台風は空の便にも影響。羽田空港では雷のため、航空会社が地上作業を一時中止。日航や全日空に欠航が出た。