釧路市は8日、釧路湿原国立公園の周辺で建設中の大規模太陽光発電所(メガソーラー)を巡り、事業者が森林法上必要な書類を期限内に提出していなかったのに、約4カ月間気付いていなかったと明らかにした。市議の指摘で認識したが、市議には期限内に提出されたかのように説明。一方で事業者に「整合性を付けて」と伝え、期限内の日付が記された書類を受け取っていた。
指摘したのは木村隼人市議で、8日の市議会で取り上げた。取材に「市側は重大な過失に向き合わず、私への報告も不誠実だ」と非難した。
木村市議によると、8月22日に市農林課に問い合わせ、26日に書類が期限内に提出されていると説明を受けた。
しかし市によると、事業者に提出を求めたのは同25日。同日提出された書類は、期限内の4月30日付となっていた。市の担当者は「日付の確認がおろそかだった」と釈明。「整合性を付けて」と求めたのが、日付を偽らせる趣旨だったかどうかは「不明」とした。