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「パレスチナに関心持って」

2025.09.09 05:30

 大阪・関西万博にパレスチナがブースを出展している。イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃で死者は6万人を超えた。ガイドを担うのは日本の大学生スタッフ。「豊かな文化や歴史をきっかけに、パレスチナ人への差別やガザ情勢に関心を持ってほしい」と願い、奮闘している。

 色鮮やかな刺しゅうが施されたポーチやかばんが飾られている。難民キャンプなどで困窮したパレスチナ人女性の重要な収入源だ。各国の共同館に構えるブースでは多様な宗教や民族が交錯して編み出された文化や歴史を紹介。世界遺産の聖誕教会や郷土料理の写真パネル、伝統的な民族衣装を展示している。

 同志社大4年の柳瑠音さん(21)と東京外国語大4年の山中李咲さん(21)は、4月の開幕当初からガイドを続ける。協力して勉強し、来場者に約3分間の展示説明をしている。

 展示は、ガザ情勢にはほとんど触れていないが「人道危機が続く現状と結びつけて説明するよう工夫している」と柳さん。山中さんは「遠回りだけれど、まずは文化からパレスチナに近づいて」と力を込めた。