【北京共同】中国の王毅外相は28日、北京を訪問中の北朝鮮の崔善姫外相と会談した。王氏は「戦略的な意思疎通や交流を活発化し、共同で地域の平和を促進させる」と強調。今月4日に会談した中朝首脳の意向に沿って戦略的協力を加速させる方針を確認した。中国外務省が発表した。北朝鮮の外相が単独で訪中するのは2018年12月以来。
米朝対話の再開に意欲を示すトランプ米大統領に対し、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は非核化の要求には応じない姿勢を鮮明にしている。ただ中国も北朝鮮の核開発には不満を持っており、中朝が対米で結束を演出できるかどうかにも注目が集まっている。
崔氏は王氏の招待を受けて27日午後に空路、北京に到着。その後、中朝の国旗を掲げた車列で北朝鮮大使館に入った。崔氏は今月上旬、金氏が約6年半ぶりに訪中した際も同行しており、今月2回目の訪中。
習近平国家主席は4日の金氏との首脳会談で「戦略的な意思疎通を強化したい」と述べ、金氏も「経済・貿易協力を深化させたい」と応じていた。崔氏は30日まで滞在の予定。