福島市出身の作曲家古関裕而さんを顕彰する「古関裕而氏の野球殿堂入りを実現する会」は十四日、古関さんの殿堂入りに向け、野球殿堂博物館に推薦書を提出した。
事務局の福島市文化振興課の佐藤喜彦課長と仲沼祐太主査が東京都文京区の東京ドームにある博物館を訪れた。佐藤課長が庄司正信館長に推薦書を手渡した。佐藤課長は「野球の応援歌を数多く作曲し、野球が国民的スポーツとして発展したことに大きく貢献した。古関さんをモデルにしたNHK連続テレビ小説『エール』で地元の福島市も盛り上がっている」と述べた。
野球殿堂入りは選手や監督らを対象とした「競技者表彰」と、野球発展の功績者らを対象とした「特別表彰」がある。実現する会が目指すのは二〇二一(令和三)年の「特別表彰」で、プロ野球の役員・元役員、アマチュア野球の役員、野球関係学識経験者の計十四人が投票し、75%以上の得票で殿堂入りとなる。殿堂入りの前提となる候補者が十一月下旬に決まる。来年一月に選考委員会が候補者の中から殿堂入りする人を決める。
実現する会は福島市、福島商工会議所、福島商高同窓会、福島民報社が発起人会となっている。