福島市大町の「古関裕而まちなか青春館」の来館者が十九日、二万人に達した。
二万人目は同市の大学生菅野直希さん(19)。母、姉、祖父母と五人で訪れた。「古関裕而のまち・ふくしま」まちなか回遊事業実行委員会の小河日出男副実行委員長が菅野さんに記念品として古関裕而さん夫妻をイメージした「こけし」、福島民報社が全国から投票を募り名曲を収録した「あなたが選んだ古関メロディーベスト30」を贈った。NHK連続テレビ小説「エール」を毎回、欠かさず見ているという菅野さんは「(放送が)終わってしまうのは寂しい。最後までしっかり見たい」と語った。
青春館は三十日まで開館している。入場無料。時間は午前十時から午後四時(最終入館は午後三時半)まで。二十二、二十三の両日午後一時からオルガンのミニコンサートを開く。
■古関裕而記念館前の無料休憩所 喫茶バンブー来場者3万人
福島市出身の作曲家古関裕而さんと妻金子(きんこ)さんをモデルにしたNHK連続テレビ小説「エール」に登場する喫茶店を再現し、市内の古関裕而記念館前に設置された無料休憩所「喫茶バンブー」の来場者が十九日、三万人に達した。
三万人目は山形県米沢市の白石美智子さん(69)。市観光コンベンション推進室の高橋弥江次長が記念品として、県産のリンゴやピアノ型のオリジナルキーホルダーを贈った。白石さんは「温かみのある福島弁がドラマの魅力。放送が終わったら寂しい」と話した。
約八十平方メートル内にラッパ型の蓄音機や竹の照明が置かれ、ドラマの雰囲気を味わえる。放送終了後も開所する。出演者の等身大パネルなどの展示は十二月二十八日まで。時間は午前九時から午後四時まで。
■福島市内巡る循環バス運行
市内では古関さんのモニュメントがあるJR福島駅東口や古関裕而記念館などを巡る循環バスが運行されており連日、多くの観光客らが利用している。