新型コロナウイルスなど想定外の事態とどう向き合い、地域を元気にするかをテーマに募集した福島民報社の「第二回小中学生まちづくり大賞(ふくしまジュニアチャレンジ)」の表彰式は七日、福島市のザ・セレクトン福島で行われた。最高賞のグランプリに輝いた会津若松市の菊地夏帆(かほ)さん=松長小五年=、春花(はるか)さん=同三年=の姉妹、只見町の只見中らをたたえた。受賞者は地域活性化への取り組みを進めていく決意を新たにした。
福島民報社の芳見弘一社長と前川直哉審査委員長(ふくしま学びのネットワーク理事・事務局長)が菊地夏帆さん、春花さん姉妹と只見中代表の角田愛莉(あいり)さん(三年)と青山日菜花(ひなか)さん(同)にグランプリの賞状とトロフィーを贈った。
表彰式にはグランプリに加え、福島民報社賞と金賞を受けた十個人・団体のうち九個人・団体が出席した。新型コロナ感染防止対策として出席者を絞り開催した。
今回はグランプリ二件、福島民報社賞三件、金賞五件、銀賞十一件、銅賞二十六件と合わせて四十七の個人・団体を選んだ。銀賞、銅賞を受けた個人・団体には後日、福島民報社本社、郡山本社、各支社・支局から賞状とトロフィーを手渡す。
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福島民報社は二〇一九年度、未来のより良い地域づくりに向け、ふくしま経済・産業・ものづくり賞(ふくしま産業賞)の小中学生版として、ふくしまジュニアチャレンジを創設した。
今回は第一回を百四十八件上回る二百八十一件の応募が県内全域からあった。楽しく実践できる新型コロナの感染防止対策や医療従事者にエールを送る取り組み、地域農業を盛り上げるアイデアなど、多彩な提案が寄せられた。
前川審査委員長をはじめ、安藤靖雄県地域振興課長、高瀬智美県教育庁教育総務課長、武藤浩之桜の聖母学院小校長、馬場憲明福島民報社常務が審査した。