福島県は県内で10人の新型コロナウイルス感染が確認されたと24日、発表した。10人の陽性は23日に判明した。デルタ株の主要変異である「L452R」の検査で10人全員が陽性となっており、県は「L452R」の変異のない新変異株「オミクロン株」の可能性は低いとみている。
1日当たりの新規感染者数が2桁となるのは9月22日以来、約3カ月ぶり。居住地の内訳は会津若松市が9人、鏡石町が1人。同市の9人のうち8人が同居や別居をしている1つの家族で、家庭内感染したとみられる。新規感染者10人のうち9人がワクチン未接種で、1人が1回目を接種していた。
オミクロン株が世界的に拡大していることを受け、県は県衛生研究所で感染者10人の検体をゲノム解析する。
23日現在の入院者は10人で、県が平常時に確保している病床728床の使用率は1・4%となっている。重症者はいない。県内の感染者は累計9505人となった。