福島県は3日から、新型コロナウイルスの検査態勢を強化し、発熱などの症状がないが、感染の不安がある県民を対象に、無料でPCR検査などを実施する。初日は県内10カ所のドラッグストアなどで実施し、4日以降は90カ所で対応する。隣県の山形県で新変異株「オミクロン株」の市中感染が疑われる事例が確認されたため、感染者の早期発見と拡大防止を目指す。
福島県内初のオミクロン株感染確認を受け、県は1日、新型コロナ本部員会議を開き、方針を決定した。県は12月27日から「ワクチン・検査パッケージ制度」に応じ、陰性証明のため主にワクチン未接種者に検査を実施。3日以降は対象を広げ、新型コロナ対応の改正特別措置法に基づき、ワクチン接種済みでも感染が不安な県民に検査を受けるよう求める。
県内のドラッグストアや調剤薬局、医療機関でPCR検査の検体採取や簡易の抗原定性検査を実施する。施設によって対面やオンライン、ドライブスルーで行う。希望者は各施設に申し込む。
内堀雅雄知事は1日の対策会議で「今後の感染拡大に備えた医療提供体制の充実と、県民の基本的な感染防止対策が一枚岩になることで、次の感染拡大の波を低く抑えることができる」と一層の感染対策徹底を求めた。
各施設の問い合わせ先や4日以降に検査を実施する施設は県のホームページに掲載している。3日から検査可能な施設は次の通り。
あおぞら薬局競馬場前店、ウエルシア薬局福島八島田店、ウエルシア薬局福島早稲店(福島)ウエルシア薬局福島本宮店(本宮)ウエルシア薬局郡山富田店、鈴木医院(郡山)ウエルシア薬局西白河中島店(中島)ウエルシア薬局南相馬原ノ町駅前店(南相馬)ウエルシア薬局いわき錦店、コロ薬局泉滝尻店(いわき)