福島県看護協会は新型コロナウイルス感染が拡大している沖縄県に職員2人を派遣する。同協会が新型コロナに関連して他の都道府県に職員を派遣するのは初めて。
派遣されるのは事業課主任の保健師岩田弥栄子さん(55)と教務課主任の看護師大野薫さん(53)。岩田さんは30日から2月12日まで、大野さんは2月13日から同26日まで派遣される。那覇市内の宿泊療養施設で健康観察業務に当たる予定で、夜の勤務もあるという。
感染拡大に伴い、沖縄県は宿泊療養施設を増設したが、看護師確保が困難になった。国を通して日本看護協会に看護師らの派遣を依頼した。日本協会が都道府県協会に協力を要請し、福島県看護協会は所属する職員2人の派遣を決めた。
全国から沖縄県に派遣されるのは30人ずつ3クールの計90人。岩田さんは第2クール、大野さんは第3クールの勤務となる。
今野静会長、岩田さん、大野さんは25日、福島民報社の取材に抱負などを語った。
今野会長は「知識を活用して沖縄県の方々の支援に努めてほしい」と述べた。岩田さんは「私たちと同じ医療従事者の助けになりたい。また、本県に持ち帰り、役に立つ経験にしたい」と語った。大野さんは「東日本大震災の時に全国から応援をもらった。県内の医療関係者の代表として役立ちたい」と述べた。