福島民報社は新型コロナウイルスワクチンの5~11歳の子どもを対象にした接種に関し、福島県内59市町村にアンケートを実施した。接種開始時期について、37市町村(63%)が3月開始を目指しており、22市町村(37%)は未定や検討中と回答した。
政府は5~11歳の子どもを対象にしたワクチン接種に向け、ファイザー製ワクチンの配分を2月中に始める方針。具体的なワクチンの供給スケジュールが示されていないが、6割以上の37市町村が3月からの接種に向けて対象者に送付する接種券の準備などを進めている。
一方、22市町村は現時点で、接種を担う医療機関や地元医師会などとの調整や会場確保など接種態勢のめどが立っていないため、希望者への接種開始予定を「未定」や「検討中」などとした。
厚生労働省の専門家による分科会は5~11歳のワクチン接種を予防接種法の臨時接種に位置付け、無料で受けられるよう進める方向で了承した。接種への協力を求める努力義務規定を適用するかどうかは、今月開く会合で決定する見通し。
【5~11歳の希望者の新型コロナウイルスワクチン接種開始予定時期】
▼3月にも開始(37市町村)
福島、会津若松、郡山、いわき、白河、須賀川、田村、南相馬、伊達、桑折、国見、川俣、鏡石、天栄、下郷、只見、南会津、西会津、会津坂下、湯川、柳津、西郷、中島、矢吹、棚倉、矢祭、石川、玉川、平田、浅川、三春、広野、楢葉、富岡、浪江、葛尾、飯舘
▼未定や検討中など(22市町村)
喜多方、相馬、二本松、本宮、大玉、檜枝岐、北塩原、磐梯、猪苗代、三島、金山、昭和、会津美里、泉崎、塙、鮫川、古殿、小野、川内、大熊、双葉、新地