福島県は今月末までとしていた新型コロナウイルス対応の県独自対策「感染拡大防止重点対策」の期間を17日まで延長する。対象は県内全域。30日に開いた県新型コロナ対策本部員会議で決めた。
県内の1日当たりの新規感染者数は30日発表分まで、7日間連続で前週の同じ曜日を上回り、リバウンド(感染再拡大)傾向にある。県は年度の変わり目で人流が増えるとみており、改正特別措置法に基づく感染対策の要請の継続が不可欠と判断した。
重点対策では、子どもや高齢者の感染拡大を防ぐ対策、移動や会食時の感染リスクを抑える行動などを求める。直近1週間(23~29日)の人口10万人当たりの新規感染者数は郡山市が238・94人、会津若松市が225・77人、須賀川市が213・36人、二本松市が212・86人で、4市の感染拡大が顕著となっている。県は4市に対し、同居家族が濃厚接触者と判明した日から数日程度、出勤や登校などを控えるよう求めている。
内堀雅雄知事は「リバウンドの波を最小限に抑えるため、気を緩めることなく慎重に行動してほしい」と訴えた。