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福島県内の新型コロナウイルス感染者が1日最多の662人 6日県発表分

2022.04.07 09:16

 福島県は県内で662人の新型コロナウイルス感染が確認されたと6日、発表した。662人の感染は5日までに判明した。約2カ月ぶりに600人を超え、1日当たりの新規感染者数はこれまで最多だった604人(2月1日判明分)を更新した。居住地別では郡山市が県内市町村で初めて1日当たり200人を超え、242人となった。県内の感染再拡大が顕著となっており、県は県民に改めて基本対策の徹底を呼び掛けている。

 直近1週間当たりの新規感染者数は3606人で、これまで過去最多だった「第6波」のピークに当たる2月上旬の3555人を51人上回った。

 県が6日に発表した新規感染者662人は前週の水曜日発表分と比べて170人多く、14日連続で前週の同じ曜日の発表分を上回った。県は従来型よりも感染力が強いとされる派生型「BA・2」の増加に加え、年度替わりで人の流れが活発になっているのが要因とみている。

 新規感染者が242人を数えた郡山市は前日発表の139人から103人増え、ほぼ倍増した。

 年代別に見ると、10歳未満が37人(前日発表分は40人)で横ばいの一方、10代が38人(同13人)、20代が41人(同21人)、30代が49人(同27人)、40代が33人(同23人)、50代が23人(同3人)、60代以上が21人(同12人)と十代以上で増えた。市保健所は経済県都ならではの人の交流が盛んな土地柄などが影響しているとみている。

 県は第6波の感染拡大を受けて1月27日から3月6日まで県内にまん延防止等重点措置を適用し、飲食店に営業時間の短縮などを要請した。重点措置解除後の3月7日以降、県が発表したクラスター(感染者集団)104件のうち、飲食店での発生は2件にとどまる。このため、県は今回、重点措置に基づく飲食店への時短要請で感染拡大を防ぐ効果は限定的とみており、感染対策を講じながら社会・経済活動の再生に取り組む方針。

 県は子どもや高齢者への防止策を柱とした県独自対策「感染拡大防止重点対策」の期間を17日まで延長しており、引き続き対策の徹底を求めている。