福島県は14日、県新型コロナウイルス対策本部員会議を開き、県内全域での県独自対策「感染拡大防止重点対策」を5月15日まで再延長すると決定した。1日当たりの新規感染者数として過去最多となる732人の感染が確認されたと県は14日発表し、感染拡大に歯止めがかかっていない状況だ。人の流れが活発になると予想される大型連休を見据え、対策徹底の継続を県民や事業者に促し、感染抑止を目指す。
重点対策は新型コロナ対応の改正特別措置法に基づく要請で、主なポイントは【表】の通り。子どもや高齢者の感染拡大を防ぐための対策、4人以内の会食など感染リスクを抑える行動を引き続き呼び掛ける。
特に感染が拡大している地域の住民らに対しては、家庭内での対策強化を求める。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数が200人を上回っている市部が主な対象で、13日時点では郡山、須賀川、会津若松、二本松、いわき、喜多方の6市が該当する。
県は重点対策の再延長を通して県民や事業者に、今月末から始まる大型連休を前に基本的な感染防止対策を改めて点検してもらう。対策の効果を見極めるため、大型連休開け約1週間後の5月15日までを重点対策の期間とした。
県新型コロナ対策本部員会議では「感染拡大防止緊急総点検」と題した県の取り組みを発表。感染予防に向けた啓発活動などに力を入れる。
内堀雅雄知事は大型連休を見据え、「各地で感染が拡大している状況を踏まえ、移動を検討する際は、自身の体調に加え、移動先の感染情報などを十分に把握し、慎重に判断してほしい」と訴えた。